ADB環境をかんたんに準備する方法(Minimal ADB and Fastboot)

Androidの使い方
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この記事では、アプリを強制的に無効化する際などに必要なADB環境を簡単に構築する方法を紹介しています。パソコンとAndroidスマートフォンの両方で設定が必要ですので、2つに分けて説明します。

パソコンでの作業

ソフトウェアをダウンロードする

今回のADB環境の構築には、XDA Developpersにて公開されているソフトウェアである「Minimal ADB and Fastboot」を使用します。

まず初めに、このソフトウェアが公開されているサイトにアクセスします。

[TOOL]Minimal ADB and Fastboot [2-9-18]
Introduction ADB and Fastboot are arguably two of the most indispensable tools used when working with Android devices. If you really want to modify, debug, and ...

ある程度スクロールしていくと、「Downloads」という項目があるので、その下の「Download Version 1.4.3 Here」と書かれているリンクをクリックします。

1.4.3という数字はこのソフトウェアの現在のバージョンを示しているので、今後アップデートされた場合は変更されます。

xda developersにアクセスする

先ほどのリンクをクリックすると、「androidfilehost」というサイトが表示されます。

ダウンロード画面が表示されたら、「Click Here to Start Download」と書かれた緑色のボタンをクリックします。

「Primary download」ボタンをクリックする

ボタンをクリックした後しばらく待つと、以下のような画面が表示されるので、「Primary download」ボタンをクリックします。

「Primary download」ボタンをクリックする

クリックすると、「minimal_adb_fastboot_v1.4.3_setup.exe」という名前のファイルがダウンロードされます。

念のためにウイルススキャンをしてみたところ、ウイルスは検出されませんでした。また、バージョンは変更されることがあります。

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ソフトウェアをインストールする

ダウンロードが完了したら、ダウンロードファイルを保存した場所から、先ほどのファイル「minimal_adb_fastboot_v1.4.3_setup.exe」をダブルクリックして開きます。

以下のようにユーザーアカウント制御ダイアログが表示された場合は、「はい」をクリックして許可します。

ユーザーアカウント制御画面

セットアップウィザードが起動したら、「Next」ボタンをクリックしてつぎに進みます。

「Minimal ADB and Fastboot」のセットアップウィザード(1)

このソフトウェアの情報や免責事項などの項目が表示されており、つぎに進む前に確認するよう書かれています。

これらの内容に同意できるようであれば、「Next」ボタンをクリックしてつぎに進みます。

「Minimal ADB and Fastboot」のセットアップウィザード(2)

この画面では、インストール場所を指定するための設定を行います。基本的に変更する必要はないと思います。

インストール場所を変更したい場合は、テキストボックスにインストールしたい場所のディレクトリを入力します。

設定が完了したら、「Next」ボタンをクリックしてつぎに進みます。

「Minimal ADB and Fastboot」のセットアップウィザード(3)

つぎは、スタートメニューにショートカットを追加するかどうか選択します。ショートカットを追加しておくと、すぐに開くことができてとても便利なので、追加することをおすすめします。

ショートカットを追加したい場合は、そのままつぎに進みます。

ショートカットの名前を変更したい場合はテキストボックスを編集し、好きな名前を入力します。

ショートカットを追加したくない場合は、「Don’t create a Start Menu folder」と書かれているチェックボックスをクリックして、チェックを入れてます。

設定が完了したら、「Next」ボタンをクリックしてつぎに進みます。

「Minimal ADB and Fastboot」のセットアップウィザード(4)

ここでは、デスクトップアイコン(ショートカット)を作成するかしないかを選択します。

デスクトップアイコンを作成したい場合は「Create a desktop icon」と書かれているチェックボックスをクリックしてチェックを入れ、作成したくない場合は、チェックを外しておきます。

その後、設定が完了したら「Next」ボタンをクリックしてつぎに進みます。

これでインストールの設定は以上です。設定が完了したら、つぎはインストールに進みます。

「Minimal ADB and Fastboot」のセットアップウィザード(5)

この画面では、先ほど行ったすべての設定の一覧が表示されています。設定を確認し、問題がなければ「Install」ボタンをクリックします。

設定を変更したい場合は「back」ボタンをクリックして変更したい設定のところまで戻り、変更することができます。

「Install」ボタンをクリックするとインストールが始まりますので、完了するまでしばらく待ちます。

「Minimal ADB and Fastboot」のセットアップウィザード(6)

インストールが完了すると、以下のような画面が表示されるので、「Finish」ボタンをクリックしてセットアップウィザードを閉じます。

その際、「Launch Minimal ADB and Fastboot」チェックボックスにチェックを入れておくと、「Finish」ボタンをクリックした後にMinimal ADB and Fastbootが自動的に起動します。

「Minimal ADB and Fastboot」のセットアップウィザード(7)

次回以降にMinimal ADB and Fastbootを利用したい場合は、スタートメニューやデスクトップのショートカットから起動します。

どちらにもショートカットを作成していない場合は、スタートメニューの検索ボックスをクリックして「adb」と入力すると見つかりますので、そこから起動することもできます。

「Minimal ADB and Fastboot」をスタートメニューから起動する

インストールが完了したら、Minimal ADB and Fastbootを起動してみます。正常にインストールされていれば、コマンドプロンプトが起動します。その際、ディレクトリが「Minimal ADB and Fastboot」をインストールした場所に設定されていることが分かります。

「Minimal ADB and Fastboot」を起動する

パソコンでの作業はこれで完了です。次はスマートフォンの設定を行います。

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スマートフォンでの作業

スマートフォンでの設定を行います。まず初めに、「開発者向けオプション」を開きます。

開発者向けオプションの有効化や開く方法については、こちらの記事にて紹介しております。

つぎに、「デバッグ」という項目を探し、そのすぐ下にある「USBデバッグ」をタップしてスイッチをオンにします。

開発者向けオプションでUSBデバッグを有効にする

こののような確認画面が表示されるので、OKをタップします。

USBデバッグ有効化の確認画面

USBデバッグが有効になったら、スマートフォンでの設定は完了です。

ADBコマンドが利用できることを確認

最後に、ADBコマンドが利用できることを確認します。

パソコンにAndroid端末をUSBケーブルで接続します。その後、パソコンが、接続されたAndroid端末を認識すると、自動的にドライバがインストールされます。

つぎに、Minimal ADB and Fastbootを開きます。コマンドプロンプトが開いたら「adb shell」と入力し、エンターキーを押します。

adb shellと入力する

Androidスマートフォンに「USBデバッグを許可しますか?」という確認ダイアログが表示されたら、OKをタップします。

その際、「このパソコンからのUSBデバッグを常に許可する」と書かれたチェックボックスにチェックを入れておくと、次回以降にADBコマンドを利用するときにこの確認画面が表示されなくなります。

USBデバッグ許可の確認画面

次に、パソコンの先ほどコマンドを入力した画面を確認します。

以下のように「(接続しているスマートフォンの機種名):/ $」と表示されれば、正常にADBコマンドが利用できるようになっています。

これでADB環境の準備は完了です。

ADBコマンドが利用できるようになった
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