自宅で利用している古いノートパソコンの動作が重くなってきたので、ストレージをHDDからSSDに交換してみました。
この記事では、ノートパソコンのSSD換装の流れ(手順)について紹介しています。
富士通製のノートパソコン「NH77/ED」のメインのHDDを525GBの2.5インチSSD(Crucial MX300)に換装しました。CPUの性能やメモリ容量(8GB)は不足していないと思ったので、パソコンの買い換えではなく、SSD換装で対応しました。
SSD換装とは
SSD換装とは、パソコンに搭載されているストレージであるHDD(ハードディスクドライブ)を、より性能の高いSSD(ソリッドステートドライブ)に交換することです。
SSDはHDDと比較して、データの読み込みや書き込みを速く行うことができるので、SSD換装を行うと、パソコンの起動速度や処理速度を上げることができます。
一般的に、SSDは1~2万円代で購入することができるので、パソコンを買い替えるよりも安価に快適にすることができることも、SSD換装のメリットのひとつです。
SSD換装を行う際は、HDDに保存されているデータをSSDにコピー(クローン)するか、OSをクリーンインストールする必要があります。クリーンインストールの方法に関しては、こちらの記事「Windows 10をクリーンインストールする方法」で紹介しています。
ノートパソコンのSSD換装に必要なもの
以下がSSD換装を行う際に必要となるものです。
- SSD(2.5インチ)
- プラスドライバー
- SSD換装をするノートパソコン(HDD交換に対応している機種)
モバイルノートパソコンなどの一部の機種では、HDDにアクセスするためのフタ(カバー)が搭載されておらず、分解せずにSSD換装をすることができない場合があります。
SSD換装の手順
ノートパソコンのHDDをSSDに交換する手順です。
パソコンのHDDのカバーを探す
はじめに、パソコンの電源をオフにして(シャットダウンさせて)、充電器を取り外します。
次にパソコンを裏返しにして、HDDが格納されている部分のカバーを探します。
HDDが格納されている場所は、パソコンの機種によって異なります。多くの場合はマニュアルに記載されています。
HDDのカバーを取り外す
プラスドライバーを利用してネジを取り外し、フタを開けます。(その際、ネジ山が潰れてしまうとネジを回すことが難しくなるので、注意が必要です。)
ネジが外れている状態でカバーを持ち上げると、外すことができました。
HDDをパソコンから取り外す
カバーを取り外すと、HDDが出てくるので、パソコンから取り出します。
ネジを取り出す
プラスドライバーを利用して、HDDを固定しているネジを取り外します。
端子から外す
HDDはパソコンと端子で接続されているので、横にスライドさせて外します。
端子から取り外されたので、HDDを取り出すことができるようになりました。
HDDをパソコンから取り出した状態です。
HDDのアタッチメントを取り外す
HDDには、ノートパソコンの本体に固定するためのアタッチメントが取り付けられています。
このアタッチメントは、換装をするSSDに取り付ける必要があるので、HDDから取り外します。
アタッチメントの左右それぞれに2つ、合計4つのネジが取り付けられているので、プラスドライバーを使用してすべて外します。
ネジをすべて取り外すと、アタッチメントを取り外すことができるようになります。
アタッチメントをHDDから取り外すことができました。
SSDにアタッチメントを装着する
次に、HDDから取り外したアタッチメントをSSDに装着します。
取り付ける向きに注意が必要です。アタッチメントとSSDのネジ穴の位置が合うように取り付ける必要があります。
取り付ける向きが正しいことを確認し、SSDとアタッチメントを固定するために、4つのネジを締めます。
アタッチメントにSSDを取り付けることができました。
アタッチメントの付いたSSDをパソコンにセットする
アタッチメントを付けたSSDをパソコンに取り付けます。
SSDを横にスライドさせ、端子をパソコンに接続します。
アタッチメントに取り付けたSSDを、ネジでパソコンに固定します。
パソコンのカバーを閉じる
カバーをセットします。
そして、ネジをプラスドライバーで締めて、カバーを固定します。
カバーが固定されました。これで、ノートパソコンのSSD換装が完了しました。