この記事では、先日Microsoftによってリリースされた「Microsoft Office 2019」のプレビュー版(Office 2019 Commercial Preview)をダウンロード、インストールする方法について紹介しています。
Office 2016がインストールされている場合は、Office 2019が上書きインストールされます。
2018年9月25日追記
2018年9月24日に、Microsoft Office 2019の正式版がリリースされました。
Office 2019のプレビュープログラムに登録する
インストールファイルをダウンロードするために、Office 2019のプレビュープログラムに参加する必要があります。
初めに、こちらのMicrosoftのサイトにアクセスします。
サインインを求められるので、Microsoftアカウントでサインインします。Microsoftアカウントを持っていない場合は、新たに作成します。
プレビューの登録作業は、パソコンだけでなくスマートフォンからでも可能です。
Microsoftアカウントでのサインインが完了すると、このようにダッシュボードが表示されるので、少し下にスクロールします。
「Microsoft Collaborate」の下にある、「Get Started」と書かれたリンク先にアクセスします。
こちらの画面では、アカウント情報を登録します。必要事項を入力します。
必要事項の入力が完了したら、利用規約を確認し、同意できるようであれば、「I accept the Microsoft Collaborate Program Terms of Use.」チェックボックスにチェックを入れ、「Next」ボタンをクリックします。
アカウントの準備ができたと表示されるので、「Go to Dashboard」ボタンをクリックします。
ダッシュボードが表示されたら、「Engagements」をクリックします。
つぎに、「Office 2019 Commercial Preview」と書かれたリンクをクリックします。
Office 2019の詳細が表示されるので、下までスクロールします。
利用規約を確認し、同意できるようであれば「I accept Terms of Use」チェックボックスにチェックを入れ、「Join」ボタンをクリックします。
登録処理が始まるので、少し待ちます。
これで、登録作業は完了です。ここからインストールに必要なファイルをダウンロードします。
「Show Packages」ボタンをクリックすると、ダウンロード可能なファイルの一覧が表示されます。
つぎに、Office 2019のインストールの準備を行います。
インストールの準備をする
Office 2019のインストールに必要な「Office展開ツール」をダウンロード、実行します。
Office展開ツールのダウンロード
「Office Deployment Tool(Win32)」をクリックします。
このファイルの説明が表示されるので、下までスクロールします。
右に表示されているダウンロードアイコンをクリックし、ファイルをダウンロードします。
Office展開ツールの実行
先ほどダウンロードしたOffice展開ツール、「officedeploymenttool.exe」をダブルクリックして実行します。
「現在、 SmartScreen を使用できません」というメッセージが表示された場合は、「実行」ボタンをクリックします。
ユーザーアカウント制御が表示されるので、「はい」をクリックします。
Office展開ツールのソフトウェアライセンス条項が表示されるので、「Click here to accept the Microsoft Software License Terms」チェックボックスをクリックしてチェックを入れ、「Continue」ボタンをクリックします。
Officeのインストールファイルの展開先フォルダーを選択します。
「新しいフォルダーの作成」ボタンをクリックして新たに作成することもできます
。フォルダーを選択したら、「OK」ボタンをクリックします。
先ほど選択したフォルダーに、XMLファイル「configuration.xml」とアプリケーションファイル「setup.exe」が展開されます。
インストールオプションを変更する
先ほど展開されたXMLファイル「configuration.xml」を開きます。
今回はVisual Studio Codeを利用していますが、メモ帳やほかのエディターでも問題ありません。
このxmlファイルを編集します。(コメントアウトされている部分は削除しても問題ありません。)
「Add OfficeClientEdition」の後の数字を32にすると32ビット版が、64にすると64ビット版のOffice 2019がインストールされます。
つぎに、「Product ID」を「O365ProPlusRetail」から「ProPlus2019Retail」に書き換えます。
そして、英語版ではなく日本語版をインストールしたい場合は、「Language ID」を「en-us」から「ja-jp」に書き換えます。
最後に、VisioProRetailと書かれた行と下の2行のコードは、今回は必要ないので削除します。
こちらのコードは、64ビットの日本語版をインストールしたい場合の例です。
<Configuration> <Add OfficeClientEdition="64" Channel="Monthly"> <Product ID="ProPlus2019Retail"> <Language ID="ja-jp" /> </Product> </Add> </Configuration>
ファイルの編集が完了したら変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
インストールファイルをダウンロードする
つぎに、インストールファイルをダウンロードします。
コマンドプロンプトを開く
タスクバーに表示されている検索ボックスをクリックし、「cmd」と入力します。
「コマンドプロンプト」という項目が表示されるので、クリックして起動します。
コマンドプロンプトのディレクトリを変更する
エクスプローラーを起動し、「configuration.xml」と「setup.exe」の2つのファイルが保存されているフォルダーを開きます。
つぎに、アドレスバーの何も表示されていない部分をクリックし、アドレスがハイライト表示されたら右クリックして「コピー」をクリックします。
アドレスバーを右クリックして、「アドレスのコピー」を選択してもアドレスをコピーできます。
先ほど起動したコマンドプロンプトに戻り、「cd コピーしたアドレス」と入力し、エンターキーを押します。
入力例
cd C:\Users\username\Desktop\Office
コマンドプロンプトのディレクトリが変更されました。
コマンドを実行してファイルをダウンロードする
次のコマンドを入力してエンターキーを押します。
setup /download configuration.xml
ファイルのダウンロードが開始されるので、完了するまでしばらく待ちます。
ファイルは「Office」フォルダの中にある「Data」フォルダに保存されます。
これで、Office 2019をインストールする準備は完了です。
つぎの手順で使うので、コマンドプロンプトは開いたままにしておきます。
ファイルサイズが1.87GBと大きいので、ダウンロードには時間がかかります。
インストールの準備が完了したので、つぎにOffice 2019のインストールを行います。
Office 2019をインストールする
いよいよ、Office 2019をインストールします。コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力し、エンターキーを押します。
setup /configure configuration.xml
ユーザーアカウント制御が表示されるので、「はい」をクリックします。
少しの間、「準備をしています」と表示されます。
インストールが開始されました。
インストール画面はOffice 2016のものと同じでした。
「すぐに完了します。」の言葉通り、数分でインストールが完了しました。
インストールに必要なファイルを事前にダウンロードしてあるので、インストールはすぐに完了します。
Office 2019を使ってみる
インストールが完了したので、実行してみます。
初回の起動時には、このような画面が表示されました。
「Microsoft Office Professional Plus 2019 Preview」と書かれているので、正常にインストールできていることがわかります。
製品情報画面です。
バージョンはOffice 2016と同じ「1804」でした。
Office 2019でWordファイルを開いてみました。
画面の構成はOffice 2016とほとんど同じでした。
まとめ
この記事では、Office 2019のプレビュー版をインストールする方法について紹介しました。
インストールには手間がかかりますが、アップデートはOffice 2016のように自動で行われるので、一度インストールすればこの手順を再び実行する必要はありません。