DellのWindows10パソコンのユーティリティソフト「SupportAssist」に搭載されている、パソコンの問題を発見する機能である「ハードウェアのスキャン」を実行する方法と、スキャンが完了するまでの流れについて紹介します。
SupportAssistのハードウェアのスキャン機能について
SupportAssistのハードウェアスキャンでは、パソコンに搭載されているCPU、メモリ、SSDの分析を行い、不具合を発見することのできる機能です。
スキャン機能を活用すると、パソコンの故障をいち早く発見することができます。
CPUの負荷テストなど、手動で行うには手間のかかることが自動的に行われるので、とても便利です。
スキャンの注意点
ハードウェアスキャンでは、不具合のチェックを行う際に、パソコンに負荷がかかります。
そのため、以下のようにCPU、メモリ、ディスクの使用率が非常に多くなります。
作業に支障をきたす可能性があるため、パソコンでの作業中はハードウェアスキャンを行わないようにすることをおすすめします。

スキャンを実行する方法
ハードウェアのスキャンを実行する手順です。
SupportAssistを開く
SupportAssistを起動します。
ハードウェアのスキャンを実行するためには、SupportAssistが必要となります。インストールされていない場合は、インストールする必要があります。インストールする方法については、こちらの記事「SupportAssistをDellのパソコンにインストールする方法」で紹介しています。
スキャンを実行する
SupportAssistが起動したら、左から2番目の項目「ハードウェアのスキャン」のところにある「実行」ボタンをクリックします。

スキャンの流れについて
SupportAssistのハードウェアスキャン完了までの全体的な流れです。
ハードウェアのスキャンはすべて自動的に行われるので、スキャンを実行したあとは完了するまで操作を行う必要はありません。
スキャンの準備
ハードウェアスキャンの開始直後は、「準備中」と表示され、準備が行われます。

メモリの分析#1(アドレステスト)
スキャンの準備が整うと、メモリの分析が行われます。
はじめのメモリ分析では、アドレステストが行われます。
アドレステストは数秒で完了します。

CPUの分析#1(L2キャッシュテスト)
アドレステストが完了すると、CPUの分析が行われます。
内容は、L2キャッシュテストです。
このテストも、数秒で完了します。

ストレージの分析#1(リニアリードテスト)
次に、ストレージ(SSD)のリニアリードテストが行われます。

メモリの分析#2(アドレステスト)
2回目のメモリ分析が行われます。
1回目と同様に、内容はアドレステストです。

CPUの分析#2(浮動小数点ユニットテスト)
次は、2回目のCPUの分析が行われます。
内容は、浮動小数点ユニットテストです。

ストレージの分析#2(NVMeソートセルフテスト)
2回目のストレージ(SSD)の分析が行われます。
内容は、NVMeソートセルフテストです。

NVMeソートセルフテストは、2分程度の時間がかかります。
進捗状況の進み方が遅くなりますが、異常ではないので完了するまで待ちます。

メモリの分析#3(アドバンストパターンテスト)
3回目のメモリ分析が行われます。
内容は、アドバンストパターンテストです。

この段階では、パソコンのCPU、メモリの使用率が非常に多くなります。
実際にスキャンを行ったときのWindowsタスクマネージャーのスクリーンショットです。「PC-Doctor Module」という名称のプロセスが多くのリソースを使用していました。ピーク時にはCPU使用率が70%程度で、メモリの使用率は80%を超えていました。

CPUの分析#3(ストレステスト)
3回目のCPU分析が行われます。
内容は、CPUに負荷をかけるストレステストです。

ハードウェアスキャンが完了した
ハードウェアスキャンが完了しました。
パソコンに異常がなかった場合は、このように「ハードウェアの問題は見つかりませんでした」と表示されます。
問題が見つかった場合は、問題のあるハードウェアについての詳細情報が表示されます。

問題がなかった場合には、数秒後に「サポートの準備が整いました」と言う表示に戻ります。
