この記事では、パソコンにWindows 10をクリーンインストールする手順について紹介しています。
- クリーンインストールについて
- クリーンインストールに必要なもの
- クリーンインストールの手順
- OSのインストールメディアを接続する
- パソコンのブートメニューを起動する
- Windows 10のインストールメディアでパソコンを起動する
- Windowsセットアップの確認画面が表示される
- インストールのオプションを指定する
- インストールを行う
- ライセンス認証を行う(プロダクトキーがある場合)
- インストールするWindows 10のエディションを選択する
- マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項を確認して同意する
- Windowsのインストールの種類を選択する
- Windowsのインストール場所を指定する
- Windowsのインストールが行われる
- デバイスの準備が行われる
- Windows 10のクリーンインストールが完了した
クリーンインストールについて
「クリーンインストール」とは、パソコンにOSを新規インストールすることです。
データのコピーを行わずにSSD換装を行った場合や、OSがインストールされていないパソコンを使う際などにクリーンインストールが必要となります。
システムファイルの破損やウイルス感染などが原因でOSが起動しなくなっていても、パソコン本体が故障していない場合は、クリーンインストールを行うことで復旧させる(リカバリーする)ことができる場合もあります。
Windowsのアップデートとは異なり、システムの設定やユーザーデータなどを保持したままクリーンインストールを行うことはできません。
クリーンインストールに必要なもの
クリーンインストールを行う際には、OSのインストールメディア(USBメモリやディスクなど)と、OSをインストールするパソコンが必要となります。
以下がクリーンインストールに必要なものです。
- Windows 10のインストールメディア(USBメモリやDVDなどのディスク)
- Windows 10をクリーンインストールするパソコン(Windows 10の動作要件を満たしており、インストールメディアが正常に認識されている状態である必要があります。)
- Windows 10のプロダクトキーまたは有効なライセンス(Windows 10を再インストールする場合は、プロダクトキーは必要ありません。)
Windows 10のインストールメディアを作成する方法については、こちらの記事「Windows 10のインストールメディアの作成方法(USBメモリを使用)」で紹介しています。また、Windows 10インストールの際のシステム要件は、Microsoftの公式サイトで確認することができます。
クリーンインストールの手順
Windows 10のクリーンインストールの手順について紹介します。
実機だけでなく仮想マシンでも、ほとんど同じ手順でクリーンインストールを行うことができます。
OSのインストールメディアを接続する
はじめに、Windows 10をクリーンインストールするパソコンの電源を切り、OSのインストールメディアを接続します。
パソコンのブートメニューを起動する
つぎに、電源ボタンを押してパソコンの電源を入れます。
そして、メーカーのロゴマークが表示されたら、F12キーを押します。
Windows 10のインストールメディアでパソコンを起動する
ブートメニューが表示されたら、矢印キーでOSのインストールメディアを選択します。
この記事での説明では、Windows 10のインストールメディアとしてUSBメモリを使用しています。
インストールメディアが選択されたら、エンターキーを押します。
インストールメディアのUSBメモリでパソコンが起動します。
Windowsのロゴが表示されるので、起動が完了するまで待ちます。
Windowsセットアップの確認画面が表示される
Windowsセットアップのウインドウが開き、「アップグレードを開始し、インストール メディアから起動したようです。アップグレードを続行する場合は、PCからメディアを取り出し、[はい]をクリックします。クリーンインストールを実行する場合は、[いいえ]をクリックします。」などと表示された場合は、「いいえ」ボタンをクリックします。
インストールのオプションを指定する
Windowsセットアップのウインドウが開きます。
基本的なインストールオプションを指定し、「次へ」ボタンをクリックします。
この画面で指定することのできるインストールオプションには以下の4つがありますが、通常はデフォルトのままで問題ありません。
- Windowsの言語
- 時刻と通過の形式
- 入力方式
- キーボードの種類
インストールを行う
インストールオプションの指定が完了したら、中央に表示されている「今すぐインストール」ボタンをクリックします。
「セットアップを始めています」と表示されるので、処理が完了するまで待ちます。
ライセンス認証を行う(プロダクトキーがある場合)
「Windowsのライセンス認証」画面が表示されます。
新規インストールなどでプロダクトキーを利用する場合は、テキストボックスにプロダクトキーを入力し、「次へ」ボタンをクリックします。
Windows 10を再インストールする場合は、「プロダクトキーがありません」をクリックします。
「プロダクトキーがありません」をクリックした場合は、セットアップの完了後に自動的にライセンス認証が行われます。
インストールするWindows 10のエディションを選択する
「インストールするオペレーティングシステムを選んでください」と表示されたら、有効なライセンスのあるWindowsのエディションをクリックして選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
Windowsのエディションは、以下の3つから選択することができます。
- Windows 10 Home
- Windows 10 Education
- Windows 10 Pro
マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項を確認して同意する
「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」が表示されるので、内容を確認して同意できる場合は「同意します」をクリックします。
マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項に同意しない場合は、先に進むことができないので、Windows 10をクリーンインストールすることができません。
「同意します」をクリックすると、「次へ」ボタンのグレーアウトが解除されてクリックすることができるようになるので、クリックします。
Windowsのインストールの種類を選択する
ここでは、Windowsのインストールの種類(データの引き継ぎの有無が決定されます)を選択します。
今回は、クリーンインストールを行うので、ユーザーデータや設定などの引き継ぎが行われない「カスタム」をクリックして選択します。
Windowsのインストール場所を指定する
「Windowsのインストール場所を選んでください。」と表示されたら、Windowsをインストールするディスクとパーティションを選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
ここでは、ディスクをフォーマット、パーティションの新規作成、削除などを行うこともできます。また、ディスクの名前は「ドライブ 0」や「ドライブ 1」などのように表示されます。
Windowsのインストールが行われる
Windows 10のインストール処理が行われます。
この処理には、少し時間がかかります。状態のパーセント表示や、下のほうに表示されるプログレスバーなどから進捗状況を確認することができます。
ファイルのコピーが行われる
1番最初にWindowsファイルのコピーが行われます。
インストールするファイルの準備
2番目には、インストールするファイルの準備が行われます。
機能のインストール
3番目には、Windowsの機能のインストールが行われます。
更新プログラムのインストールが行われる
そして、最後には更新プログラムのインストールが行われます。
すべてのインストール処理が完了した
インストールの処理が完了しました。
再起動が自動的に行われる
「続けるには、Windowsを再起動する必要があります。」と表示されるので、「今すぐ再起動」ボタンをクリックします。
「今すぐ再起動」ボタンをクリックしなくても、10秒後にWindowsが自動的に再起動されるようになっています。
再起動が行われ、Windowsのロゴが表示されます。
デバイスの準備が行われる
「デバイスの準備をしています」と表示されるので、処理が完了するまで待ちます。
デバイスの準備が完了すると、次は「準備しています」と表示されます。
画面の背景色が青になり、「お待ちください…」と表示されます。
Windows 10のクリーンインストールが完了した
Windowsの再起動が完了すると、初期セットアップ画面が表示されます。
これで、Windows 10のクリーンインストールが完了しました。
Windows 10の初期設定の手順については、こちらの記事「Windows 10の初期設定(初期セットアップ)の手順」で紹介しています。