Windows版のGoogle Chrome 70でピクチャーインピクチャー(PIP)機能がデフォルトで有効になり、簡単に利用することができるようになったので、早速試してみました。
ピクチャーインピクチャー機能を利用すると動画プレイヤーがフローティング表示されます。
そのため、他の作業をしながらスムーズに動画を楽しむことができ、とても便利です。
ピクチャーインピクチャー機能を使う方法
Chrome標準の動画プレイヤーの場合
動画プレイヤーを右クリックします。
表示された右クリックメニュー(コンテキストメニュー)で、「ピクチャー イン ピクチャー」という項目をクリックすると、ピクチャーインピクチャー機能が有効になります。
YouTubeなどの場合
YouTubeなど、Chrome標準の動画プレイヤーが使われていない動画でピクチャーインピクチャー機能を利用する方法です。
動画プレイヤーを2回右クリックする
YouTubeでは、動画プレイヤーの動画が表示されている部分を右クリックすると、このようにYouTube独自の右クリックメニューが表示されます。
YouTube独自の右クリックメニューでは、ピクチャーインピクチャー機能を利用できないのでChromeの右クリックメニュー(コンテキストメニュー)を開くために、もう一度動画プレイヤーを右クリックします。
ピクチャーインピクチャーを有効にする
動画プレイヤーを2回右クリックすると、YouTube独自の右クリックメニューが消えてChromeの右クリックメニュー(コンテキストメニュー)が表示されます。
右クリックメニューで「ピクチャー イン ピクチャー」と書かれている項目をクリックすると、ピクチャーインピクチャー機能が有効になります。
縦長など、アスペクト比が16:9ではない動画の場合、プレイヤーの動画が表示されていないところ(白くなっている部分)を右クリックしても、このようにピクチャーインピクチャーの項目が表示されません。
ピクチャーインピクチャー機能が有効になった
ピクチャーインピクチャー機能が有効になると、動画プレイヤーがフローティング表示されます。
また、このように元の動画プレイヤーが黒くなり、「この動画はピクチャー イン ピクチャー モードで再生されています」と表示されるようになります。
タブの右側にピクチャーインピクチャーモードの青いアイコンが表示されるので、どのタブの動画でピクチャーインピクチャー機能が有効になっているのかすぐに判別できます。
ピクチャーインピクチャー機能を試してみた
動画が常に手前に表示される
YouTubeでピクチャーインピクチャー機能を試してみました。
ピクチャーインピクチャー機能では、動画が一番手前にフローティング表示されるようになるため、他のウインドウを開いても動画が隠れなくなります。
Windowsタスクマネージャーのオプションで、「常に手前に表示」を有効にしているときに動画プレイヤーが重なった場合は、タスクマネージャーが一番手前に表示されます。
プレイヤーの大きさを変更可能
ウインドウの大きさを変えるときと同じ要領で、プレイヤーの大きさを変えることができました。
変更できる大きさには制限があり、全画面表示に近くなるほど大きくすることはできませんでした。
動画の再生、一時停止の操作が可能
動画プレイヤーにマウスカーソルを合わせると、一時停止、再生などのアイコンが表示されます。
プレイヤーをクリックすることで、動画を再生したり、一時停止したりすることができます。
動画のスキップや、再生位置の変更などの機能は搭載されていませんでした。
ピクチャーインピクチャーのプレイヤーを閉じる
ピクチャーインピクチャーのプレイヤーに、マウスカーソルを合わせたときに表示される×アイコンをクリックすると、プレイヤーが閉じて動画の再生が一時停止します。
動画の再生を止めずにピクチャーインピクチャーを閉じる方法
動画の再生を止めたくない場合は、ピクチャーインピクチャー機能が有効になっているタブを開き、そのプレイヤーを右クリックします。
コンテキストメニューが表示されるので、チェックマークがある「ピクチャー イン ピクチャー」という項目をクリックすると、ピクチャーインピクチャーのプレイヤーが閉じられます。
その際、動画の再生は一切止まりません。
タスクビューでの表示
Windows 10のタスクビューでは、ピクチャーインピクチャーの動画プレイヤーはChromeとは別の「ピクチャー イン ピクチャー」として表示されました。
仮想デスクトップ機能を利用して、ピクチャーインピクチャーのプレイヤーを別のデスクトップに移動させることもできました。