先日、Androidの新バージョンである「Android Q」の最初のベータ版(プレビュー版)「Android Q Beta 1」がリリースされました。
私の場合は、Android Qのベータプログラムの対象となっているスマートフォンであるPixelシリーズを持っていないので、WindowsパソコンにインストールしたAndroid StudioでAndroid Qのエミュレータ(AVD)を作成して試してみました。
この記事では、Android Qを少し試してみたときに気付いたこと(主な新機能やAndroid 9 Pieからの変更点など)について紹介しています。
Android Qのベータ版のAPIレベルは29となっていました。また、今回試したAndroid Qのエミュレータは、Android 9 Pieと比較して動作が重く、頻繁にフリーズしました。

「Android Q」について
「Android Q」はAndroidの次期バージョンです。
Androidの公式ブログによると、プライバシー保護機能の強化が主な内容となっています。(2019年5月に行われるGoogle I/Oで詳細が発表されます。)
例えば、Googleマップのようなアプリが位置情報の権限許可を求める際に表示されるダイアログが変更され、選択肢が多くなっています。
このように、Android Qでは位置情報へのアクセスを「許可する」、「許可しない」だけでなく「アプリが使用中の場合のみ許可」することもできるようになっています。

アプリの権限許可の設定画面のUIデザインも、新しくなっていました。

Android Qを試してみた
Android Qをエミュレータで実際に試してみました。
こちらが、Android Qのホーム画面のスクリーンショットです。
アイコンの配置や壁紙も含めて、一つ前のバージョンであるAndroid 9 Pieとほとんど同じでした。

Android Qの通知パネルとクイック設定パネルです。UIデザインはAndroid 9 Pieとほとんど同じでした。


そして、こちらがアプリ履歴(最近使ったアプリ)画面です。
Android Qでは、アプリのサムネイルの角が丸くなっていました。

Android Qの設定アプリ
Android Qの設定アプリです。
検索バーの右側にユーザーのアイコンが表示されるようになっているなど、細かい部分が変更されていますが、基本的なUIデザインはAndroid 9 Pieと似ています。

また、Android 9 Pieではまとめられていた端末情報とシステム設定に関する項目が、Android Qでは分離されていました。
さらに、「Digital Wellbeing」や「ヒントとサポート」などの新たな設定項目が追加されていました。

Android Qの端末情報画面
Android Qの端末情報画面です。
画面の右上に、ヘルプにアクセスするためのクエスチョンマークが、新たに表示されるようになっていました。

端末情報画面で「Androidバージョン」をタップしたときに表示されるAndroidのバージョン情報画面です。
Androidバージョンは「Q」、Androidセキュリティパッチレベルは「2019年3月5日」、ビルド番号は「QPP1.190205.018.B3」となっていました。

Android Qのイースターエッグ
こちらが、バージョン情報画面で「Androidバージョン」を連続してタップしたときに表示される、Android Qのイースターエッグです。
Android Qのイースターエッグの内容は、Android 9 Pieと全く同じでした。
これまでのバージョンのAndroidでの傾向から、今後リリースされるベータ版や正式版(Android 10)では、イースターエッグが新しいものに変更されると思われます。

まとめ
この記事では、Androidの次期バージョンである「Android Q」のベータ版(Beta 1)をエミュレータで実際に試してみて気付いたことについて、スクリーンショットとともに紹介しました。
Android Qを試してみて、前のバージョンであるAndroid 9 Pieからの大幅なUIデザイン変更は行われていなかったことがわかり、使い勝手もほとんど同じだったと感じました。