先日Googleが発表したAndroidの新バージョン「Android P」を、前のバージョンの「Android 8.1」と比較してみました。
前回の記事ではAndroid Pについておおまかに紹介しましたが、今回は細かい新機能についても紹介します。
今回はAndroid PとAndroid 8.1のどちらともAndroid Studioのエミュレーターで実行しております。また、発表されていた新機能以外の変更点もあったので、それについても紹介していきます。
Android Pをためす方法については、こちらの記事で紹介しています。
Android PとAndroid 8.1の比較
ホーム画面
左側がAndroid Pで、右側がAndroid 8.1のホーム画面です。
ホーム画面は、どちらもほとんど同じでした。(どちらにもPixelランチャーが設定されていました。)
Android Pでは、ドックの部分にエフェクトが追加されています。また、Android Pでは時計の位置が左になっています。

ロック画面
左側がAndroid Pで、右側がAndroid 8.1のロック画面です。Android Pでは、このようにロック画面の通知がより大きくなっていました。そして、時計のウィジェットは少し小さくなっていました。

また、左上の通信事業者の表示(この画面ではAndroid)がAndroid Pでは薄くなっています。
さらに、あまり目立たない変化ですが、右上のバッテリーアイコンとバッテリー残量の表示が左右逆になっています。
通知パネル
左側がAndroid Pで、右側がAndroid 8.1です。通知パネルのデザインは大幅に変更されていました。Android Pでは、クイック設定のボタンが少し下になっています。
片手で操作する際、親指を無理に上に伸ばさなくてもクイック設定の操作ができそうです。
また、Android 8.1とは違い、一番上の時間や電池残量が表示されている部分が黒くなっていて、少し高くなっています。(画面に切り抜きのある端末に対応するためなのでしょうか。)
少し見えにくいですが、Android Pでは通知の左右に余白があることもわかります。

クイック設定パネル
左側がAndroid P、右側がAndroid 8.1のクイック設定パネルです。
Android Pでは、Wi-FIやマナーモードなどの項目にある、詳細設定を開くための下向き矢印が表示されなくなっていました。
また、日付、時計、通信事業者の表示の位置が変わっています。

設定アプリ
トップ画面
左側がAndroid P、右側がAndroid 8.1の設定アプリです。
Android Pの設定アプリでは各項目のアイコンがカラフルになっており、Android 8.1の灰色のアイコンよりも見やすいです。
また、表示されている項目はAndroid 8.1と変わっていませんでした。

あまり目立たないですが、Android Pでは検索バーが少し下にずれています。

バッテリー設定
左側がAndroid P、右側がAndroid 8.1の設定アプリのバッテリー設定の項目です。
Android Pでは、バッテリーの消費状況が表示されるようになっています。
”Battery is in good shape”と表示されている部分です。

バッテリーセーバー
左側がAndroid P、右側がAndroid 8.1のバッテリーセーバーの設定画面です。
バッテリーセーバーを自動的にオンにする設定が便利になりました。
Android 8.1では、電池残量が15%と5%の2つしか選択肢がありませんでしたが、Android Pでは5%から75%まで1%単位で選ぶことができるようになっています。

検索ボタン
Android Pでは、設定の項目を開いているときにも検索ボタンが表示されるようになっています。

電源メニュー
左側がAndroid P、右側がAndroid 8.1の電源メニュー(電源ボタンを長押ししたときに出るメニュー)です。Android Pでは、ついにスクリーンショットボタンが追加されました。

音量調整
左側がAndroid P、右側がAndroid 8.1の音量調節バーです。
Android Pでは、音量ボタンを押したときに出るメニューのデザインが変更されました。
Android 8.1で新しくなった電源メニューとデザインが似ています。

また、今までのバージョンのAndroidでは、音楽を再生していないときに音量ボタンを押すと着信音の設定が、音楽を再生しているときはメディアの音量設定が開くようになっていましたが、Android Pでは、音楽を再生していないときでもメディアの音量設定が開くようになりました。
メディアの音量がすぐに変更できるので、とても便利だと思います。
イースターエッグ
最後に、イースターエッグの比較です。
左側がAndroid P、右側がAndroid 8.1のイースターエッグです。
これまでの傾向から、Android Pの正式版ではイースターエッグが別のものに変更されると考えられます。

まとめ
Android Pを試してみて、電源メニューにスクリーンショットボタンが追加されたり、メディアの音量がすぐに調節できるようになったりするなど、今までのAndroidで不便だと思ったことがかなり改善されていると感じました。
また、これからのAndroidのバージョンアップでは、大幅な進化ではなく細かな機能追加や改善が主になっていくのではないかと思います。